『謎解きはディナーのあとで』
- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/09/02
- メディア: 単行本
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雑誌の広告を読んで、超毒舌執事が出てくるらしいという点に反応し、ついつい読んでしまいました。
結論から言うと、期待が大きかっただけに、あまり萌えられず少し残念でした。
まず、執事が30代なんて若すぎる!
これについては、私の中の理想の執事像=諏訪野*1なので、まあ仕方がないといえば仕方がないのですが。
あと、お嬢様の口調が軽すぎ!お嬢様たるもの、悪態をつくなんてもってのほか。常にどっしりと優雅に構えていなければ。
更に更に、執事の毒舌ぶりが、何というか、中途半端……。
どうせ毒舌を吐くのであれば、もっともっと、常に毒舌でいてほしかったです。
決め台詞だけ毒舌で、後はそれ程でもないし、たま〜にわざとらしくお嬢様を持ち上げるような台詞を言うし。
あと、事件の謎も、それほど意外性がなく、詰めが甘くて軽い印象を受けました。
まあ、連作短編集なので、重厚な本格ミステリを期待する方が間違っているので、これについては仕方がないのでしょう。
色々と書いてしまいましたが、これは私の期待が大きかったので少し酷評気味になっているだけであって、疲れている時の軽い読書には丁度良いと思います。