『ミミズクと夜の王』
- 作者: 紅玉いづき,磯野宏夫
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2007/02/10
- メディア: 文庫
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某腐女子漫画でリスペクトされていたような記憶があるのですが、とりあえず図書館で何となく目にとまったので、借りてみました。
内容は、死にたがりの少女と夜の森に住む魔王の物語ということで、ＳＦ？ホラー？と、少し警戒しながら読んでいきました……。
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泣きました。
いや、本を読んで泣いたの、久しぶりです。
ただし、私の場合、『野菊の墓』を読んで号泣した*1くらい本に対する涙腺が緩いので、あまり当てにはならないかも知れません。
それでも、これはとても良いお話だと思いました。
語り口は妙に冷静で乙一テイストだし、設定はＳＦだし、『秘密の花園*2』も少し入っているし、アルプスの少女ハイジ？って感じだし、物語の構造としては非常にシンプルだと思うのですが、独特の雰囲気があって、起承転結がはっきりしています。
やっぱり、雰囲気がいいんだろうなぁ。
コメディが好きなので、普段はあまり読みたくならないけれど、落ち込んだ時等ある一定の精神状態なったら妙に読みたくなる物語だと思いました。
