2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

 『ツチヤ学部長の弁明』

森博嗣さんの『今はもうない』文庫版の解説を土屋賢二さんが書いていたことに端を発し、たまに彼のエッセイを読んでいます。 彼のエッセイを読むのは、たぶん、真面目な本を読みすぎて疲れ、唐突に軽い物を読みたくなった時だと思うのですが、たまに読むと非…

 『北京原人の日』

鯨統一郎さん強化月間。 この本は、私が本選びの時に参考にしている某サイトの書評でお薦めマークが付いていたので、読んでみました。 例によって、登場人物のキャラはどうかと思いますが、この作品については、ストーリィが面白い。 物語は、雑誌カメラマン…

 『九つの殺人メルヘン』

鯨統一郎さん特集月間。 この本は、有栖川有栖氏がある作品で言及していた、アリバイトリックを全て網羅しつつ、メルヘン童話も絡めている、というアクロバティックな短編集です。 なので、ストーリィ重視というよりは、アリバイトリック崩しと、グリム童話…

 『イリュージョン』

松岡圭祐氏の「マジシャンシリーズ」番外編?みたいなものでしょうか。 一応、「マジシャンシリーズ」の主役である沙希ちゃんも出てくるものの、主役は椎橋彬という15歳の少年です。 彼は、家庭の問題から、15歳で家を飛び出し、1人で生きていくために…

 『ηなのに夢のよう』

私が敬愛している、といっても過言ではないかも知れない、森博嗣氏の最新作。 ギリシャ文字が必ずタイトルに入っている、Gシリーズです。 この本では、例によって、複数の死体とタイトルでもある「ηなのに夢のよう」というフレーズが出てくるわけですが……。…

 『みなとみらいで捕まえて』

前に読んだ『邪馬台国はどこですか?』と『新・世界の七不思議』が、意外と面白かったので、しばらくは鯨統一郎氏の本を集中的に読むことにしました。 幸い、いつも通っている図書館には、鯨氏の本がそこそこあったため、適当に見繕って借りてみました。

 『摩天楼の怪人』

一昨年の秋くらいに発売された、島田荘司氏による御手洗潔シリーズ。 ミタライアンである私としては、若き日の御手洗さんが出てくる上に、なかなか作品自体の評判も良く、是非読んでみたい、と思っていた作品でした。 文庫落ちまで待とう、と思っていたので…

 『千里眼 メフィストの逆襲』『千里眼 岬美由紀』

言わずもがな、松岡圭祐氏の『千里眼』シリーズです。 このシリーズも、『ミドリの猿』くらいまでは面白かったのですが……。 それ以降は、メフィストコンサルティングあたりが絡んできて、規模が大きくなりすぎた感もあったりして、ちょっと敬遠していました…

 『はじまりの島』

柳広司氏の作品。 彼の作品は、3冊目か4冊目くらいでしょうか。 読みやすいし、一定のレベルが保証されている、と分かったので、ついつい読んでしまいます。 この本は、若き日のダーウィンが、『進化論』を発見することとなったビーグル号での航海中に、ガ…

『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』

鯨統一郎氏のデビュー作と、その姉妹編だそうです。 この本達は、「なまもの!」という私が本を選ぶ際のバイブルとなっているサイトで紹介されていて、1年くらい前に読みたい!と思って探したが、見つからず、そのまま忘れていた……という本だったりします。…

 『あかんべえ』

明けましておめでとうございます。 さて、いきなりですが、本の話題を。 お正月といえば、長い休みがあるので、読書にも力が入る、というものです。 文庫落ちしたので、買って読みました。 宮部さんの時代物です。 個人的には、現代を舞台にした物よりも、時…