『イリュージョン』

イリュージョン:マジシャン第2幕 (小学館文庫)

松岡圭祐氏の「マジシャンシリーズ」番外編?みたいなものでしょうか。
一応、「マジシャンシリーズ」の主役である沙希ちゃんも出てくるものの、主役は椎橋彬という15歳の少年です。
彼は、家庭の問題から、15歳で家を飛び出し、1人で生きていくために大人を欺き、万引きに手を染めていくのですが、その方法としてマジックを取り入れたのが、斬新な所でしょうか。
彼が犯行を重ねていく過程が緻密に描かれていて、非常に面白いです。
特に、パームのテクニックなんて、私も見習いたいくらい。
といっても、私は手が小さいので、そんなに大きな物はパームできないでしょうが……。

これは、けっこう厚いのに、あっという間に読めてしまうので、たぶん面白いと思います。