『魔術師(イリュージョニスト)』

魔術師 (イリュージョニスト)

魔術師 (イリュージョニスト)

ジェフリー・ディーバーリンカーン・ライムシリーズ第5弾です。
図書館には前シリーズが揃っているのですが、たまたま借りることが出来たのが、これだけだったので。
第2作目の『コフィン・ダンサー』も早く読みたい……。

この作品のテーマは、タイトルのとおりマジックです。*1

リンカーン・ライムと騙し騙される頭脳戦を繰り広げるのは、正体不明のイリュージョニストであるマレリック。
彼は、音楽学校の生徒を初めとして、スタイリスト、弁護士と次々に犠牲者を増やし、マジックの手法を使って鮮やかに警察(観客)を欺きます。

本作品で一番驚くべきは、どんでん返しが多いことでしょう。
作中で捜査側がマレリックに騙されるのと同じく、我々読者は何度も作者に騙されます。
詳しくは、ネタバレになるので、書けませんが……。

とにかく、面白いので読むべきです。

*1:タイトルについて、個人的には原作の"Vanished man(消された男)"の方がしっくりすると思いましたが