『楽園(上)(下)』

楽園 上 (文春文庫)

楽園 上 (文春文庫)

楽園 下 (文春文庫)

楽園 下 (文春文庫)

はっきり言って、救いのない話です。
読後感もあまり良くなく、読み終わった後は、頭ぐるぐる状態でした。


最初は、交通事故で亡くなった息子に超能力があったということを証明して欲しい、という平凡な母親の依頼から始まり、その後、物語の焦点は時効が成立してしまった殺人事件へ。

宮部さんは、本当に人物を書くのが上手です。
最後に明らかになる、両親は娘を殺してしまった理由を知ったとき、本当に切なくなりました。
自分の子どもがあんなだったら、私はどうするだろう?と考えると、少し怖いです……。