『支那そば館の謎』

支那そば館の謎―裏(マイナー)京都ミステリー

北森鴻氏の作品です。
彼の作品との出逢いは、『連丈那智フィールドファイル』という、民俗学ミステリィとを組み合わせたシリーズのある短編を、たまたま某アンソロジーで読んで、非常に面白くて、慌てて単行本を探して読んだ、といったような感じでした。
ちょうど、『ギャラリーフェイク』という美術マンガの影響を受けて、そっち方面に興味を示していたところだったので、一溜まりもなかった、みたいな。

特に、北森鴻さんは、「旗師冬狐堂シリーズ」など、美術関連の作品が多くて、しかも面白いので、けっこう読んでいます。
食べ物の描写も上手いんだなぁ、これが。
根が食いしん坊なので、堪らないです、ほんと。

この作品でも、作中に出てくる「十兵衛」という寿司割烹の料理が美味しそうなこと、美味しそうなこと。
……て、全然作品の説明になってないですね。

とにかく、北森鴻さんは、渋くて好きです。
いぶし銀です。