『彼女はたぶん魔法を使う』

彼女はたぶん魔法を使う (創元推理文庫)

樋口有介氏のハードボイルドミステリィです。
私は基本的にハードボイルドは好きではない*1のですが、この本は、出てくるのが美女ばかりで、主人公であり探偵の柚木草平(38歳、元刑事、子持ち)がモテまくる、という噂を聞いたので、思わず手にとってしまった次第。
前に読んでいた『航路』が比較的重い作品だったので、今度は軽い作品を読みたかった、というのが本音かも。
本も、重過ぎはいけませんね。
内容的にも、物理的にも読みづらいので。


しかし、草平氏は気障だなぁ。
いくら10年以上前の作品だといっても、こんな台詞を吐く男、いるのか?と突っ込みを入れたくなります。
そこがまた、面白いのだけれど。

*1:基本的に、ハードボイルドは男性による男性のための本であると認識しています。だって、女性の描写がおかしいし、ないがしろにされている気がしません?普通、あんな女性いないって。従って、女性作家による女性が主人公のハードボイルドは可。