『ソフトタッチ・オペレーション』

ソフトタッチ・オペレーション (講談社ノベルス)

西澤保彦さんによる、超能力と本格ミステリィの融合した「チョーモンイン」シリーズです。
何がいいって、神麻嗣子(かんおみつぎこ)ちゃんが可愛い!
しかし、今回は、レギュラーメンバである作家で探偵役の保科匡緒氏も、たぶん嗣子ちゃんのライバル(?)の神余響子ちゃんもほとんど出てこなくて、少し欲求不満になってしまいました。
私としては、保科氏が嗣子ちゃんを見て「どーしてそんなにかあいいのっ!」と悶絶するシーンが大好きなのに……。

しかし、西澤保彦さんは、本当に凄いです。
何が凄いって、SFや超能力とミステリィを一緒にして書いてしまうなんて、普通誰が思いつきますか?
もちろん彼の作品はそっち方面だけじゃなくて、『彼女が死んだ夜』に始まる「タック&タカチ」シリーズなんて、純粋に論理を組み立てては崩して、を繰り返す本格パズラー小説なんですけどね。

でも、私はチョーモンインのような、ぶっ飛んだ設定のお話の方が好きです。
『七回死んだ男』とか。