『ドリームバスター３』

ドリームバスター〈3〉

３がある、ということは、１と２もあるわけで。
私は一応１と２も読んだはずなのですが、例によって例の如く、その記憶は忘却の彼方……。
そんな状態でこの本を読みましたが、相変わらず宮部みゆきさんは上手いです！
読んでいるうちに、何となく前の話の展開も思い出してきましたし。

この「ドリームバスター」シリーズは、現在我々が住んでいる地球が主な舞台ではなくて、強いて言えばＳＦのジャンルに入るのでしょうか？

主人公であるシェンはドリームバスター（Ｄ・Ｂ）で、テーラと呼ばれる地球とは全く別の位相に存在する惑星に住んでいて、地球に住む人の夢の中に入り込み、テーラから逃走した凶悪犯を捕まえる、というお話です。
設定はかなり突飛です。
しかし、これがなかなか面白い。
宮部さんはかなりゲームをやられるそうで、このシリーズの他にも『ブレイブ・ストーリー』とか『ＩＣＯ』とか、ＳＦファンタジーっぽいものを書かれています。
『ブレイブ・ストーリー』は私も読みましたが、やはり非常に面白かったです。
彼女は、人間を書くのが非常に上手な作家さんだと思います。
最近はあまり書いていないようですが、実は彼女の時代物が人情味溢れていて、大好きです。

『楽園』も早く読みたいなぁ。

ちなみに、この「ドリームバスター」シリーズは、まだ続くみたいです。
３は、かなり良いところで終わってしまいました（涙）
世界設定が特殊なので、途切れ途切れに読むよりも、完結してから一気読みする方がよさそうな感じです。