『人形の部屋』

人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)

人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)

門井慶喜さんという、新人さんの2作目です。
前作は『天才たちの値段』という美術ミステリィでしたが、今回は仕事を辞め、主夫をやっている40歳の男性と、彼の娘を巡るミステリィの連作短編集でした。
内容については、表題作の「人形の部屋」がアンティークドールを巡る美術ミステリィっぽい作品で面白かったです。
しかし、後ろに差し掛かるにつれて、物語の主題が謎よりも父と娘の関係にシフトしているような気がして、私はそれほど楽しめませんでした。
私が(干物とはいえ)一応若い女性だからでしょうか。
男の人が書く女性って、どうも違和感があるんですよね。
ひがぴょん(東野圭吾さん)とか。