『[少女小説]ワンダーランド 明治から平成まで』

「少女小説」ワンダーランド―明治から平成まで

「少女小説」ワンダーランド―明治から平成まで

たまには評論でも読もうかと思い、図書館から借りてきました。
本書は、いわゆる「少女」を対象とした小説について、「少女」という概念が生まれた明治から、平成の現代まで広く取りあげて、あーでもないこーでもない、と語るものです。
さすがに、明治大正から昭和にかけての日本人作家が書いた少女小説については、ほとんど読んだこともないような本ばかりでしたが、外国の有名作品については、『若草物語』とか『赤毛のアン』とか『足長おじさん』とか『大草原のローラ』シリーズとか、読んだことのある本ばかりでした。
私の親は、意外と押さえるべきところは押さえていたようです。
その後に『シャーロック・ホームズ』を私に与えたのは、間違いだったかも知れませんが(笑)

意外だったのは、明治時代くらいから「年上の綺麗なお姉さま」と「可愛らしい妹」との間で「百合」っぽい概念があったことです。
当時は、「エス」と呼ばれていたようですが。
私はてっきり、最近のコバルト文庫とかラノベの影響でそういう関係が出てきたのかと思っていました……。
マリみて』とか。
あ、それはかなり最近か(汗)。
個人的には、百合もBLも大して萌えられないので、ほとんど興味がなかったりします。

そういう少女小説っぽいものを読んでwktkすべき時期に、私は何をしていたかというと、ホームズやらクリスティやらルパンやらを読んで、ひたすら殺人事件にwktkしていたのでした。
特に、中学時代はルパンにはまったなぁ(遠い目)。
ルパンギザカッコヨス。


どうやら、私には「少女」という時代がなかったようです。