『サニーサイドエッグ』
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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荻原浩さんの作品です。
ハードボイルドを愛し、ごく普通の日常を何とかハードボイルドテイストにしようと涙ぐましい努力をする私立探偵*1の物語第2弾です。
前作は犬探しでしたが、今回の焦点は猫探しです。
主人公は、小料理屋の美人女将に猫探しを依頼されます。
そしてもう一件、やの付く自由業の方にも、同じ種類の猫探しを依頼されるのですが、どうも様子がおかしくて、最後はやっぱり大変な事件に巻き込まれ……というストーリィでした。
本作においても、主人公は一生懸命ハードボイルドを気取ろうと頑張るのですが、若女将や怖いお兄さんや動物たちには通用する訳もなく、苦戦しています。
そのギャップが面白いです。
また、前作では助手は80過ぎのおばあちゃんでしたが、本作では金髪に青い目の若い女の子を雇うことに。*2
意外に良い味を出していたのが、主人公曰く「私立探偵の敵」である警察のおじさんでした。*3
この2人のハードボイルドなやり取りも、訳が分からなくて面白いです。
基本的に、私はハードボイルド小説は嫌いなのですが*4、このシリーズのようなハードボイルドならば大歓迎です。