『レディ・ガンナーの大追跡(上)(下)』

今日は家に私1人だったので、1日で本を5冊読み切る、という暴挙に出ました。
全部ラノベですが。


まずはその第1弾「レディ・ガンナー」シリーズ第2作です。
前作で不思議な用心棒4人組と知り合ったお嬢様キャサリン・ウィンスロウ。
彼女は、そのうちの1人の姿を学校の課題で絵に描きますが、そのせいで彼が秘密組織その他諸々に狙われることに。
自分が原因で面倒なことになって黙って見ているキャサリンではなく、早速調査に乗り出すことに。
ところが、滞在先の村人の勘違いで彼女までとらわれの身になり……。
という、ファンタジー冒険小説です。
しかし、この本、ただそれだけではないのです。
作中では、「アナザー・レイス」という人間なのに動物に変身できる人々が出てくるのですが、彼らは一部の人間(この場合の人間とは、動物に変身できない人々のことを指す)に「獣(けだもの)」として差別されています。
しかし、政府は(少なくとも表面的には)アナザー・レイスとの友好策をとっているため、社会的地位の高い彼らは、表面的にはアナザー・レイスの人々と仲良くしなければならず、ストレスが溜まって裏では迫害行為に出る、という負のサイクルが出現するのです。
これは、我々の生きる現実世界でも同じです。
肌の色が違うから、という理由で、昔の白人達は黒人を差別し、奴隷として過酷な労働をさせていました。
ヒトラーは、ユダヤ人だからという理由だけで、彼らを大量虐殺しました。
未だに、人種による差別は世界各地で残っています。
人間って、難しいですね。