『シチュエーションパズルの攻防』

竹内真さんの作品です。
図書館の新刊コーナで目に付いたので、何となく借りてきました。
主人公は大学1年生。
彼は、大学入学を機に、叔母がママをやっている銀座の文壇バーでバイトを始めます。
私がこの本を借りてきた最大の理由は「文壇バー」という言葉にあることは、ここだけの秘密です。
さて、その文壇バーの常連にして人気ミステリー作家の辻堂珊瑚朗先生が、本作の名探偵です。
しかも、バーのソファで推理する安楽椅子(ソファー?)探偵です。
本作は、彼が夜な夜なバーで出会った謎を解いていく、連作短編集となっています。
タイトルが「シチュエーションパズル」となっているので、内容については想像が付くと思いますが、基本的にはパズラー小説でした。
私には、残念ながらパズラー属性がないので、それほど印象に残った話もなく、地味だけれど良く考えられているなぁ、と感心しながら軽〜く読み終わってしまいました。


名探偵が60過ぎの苦み走ったおじさま(しかも台詞がキザ)なのが敗因だったのでしょうか?
有栖川有栖氏の火村先生でも萌えられない人間なので……。
推理小説に萌えを求める基本姿勢が間違っていますかそうですか。