『誰が疑問符を付けたか?』

誰が疑問符を付けたか?

誰が疑問符を付けたか?

太田忠司さんの作品です。
図書館の新刊コーナに置いてあって、何となく手にとって開いてみるも、帯が付いていなくて内容が分からず、しかし第六感に訴えるものがあったので、借りてきました。
家に帰って読み始めてみると、これが大当たり!
『ミステリな二人』の続編でした(嬉)

ミステリなふたり (幻冬舎文庫)

ミステリなふたり (幻冬舎文庫)


仕事中は「氷の女」「鉄女」などと呼ばれ、愛知県警の警察官全てに恐れられている京堂景子。
しかし、家に帰ると、イラストレータをしている年下の夫にメロメロの可愛い奥さん(ただし家事は一切やらない)という設定が、もう、もろに私の理想なのです。
在宅で仕事が出来て、家事が趣味の夫なんて、最高じゃないですか!


本作は、そんな景子が刑事として捜査している事件を、夫の新太郎に相談して、新太郎が解決する、という形式を取っています。
景子の仕事モードと奥さんモードとの落差も面白いですし、彼女に対する愛知県警の皆様の評価も非常に面白いです。
曰く、彼女の一瞥で辞職に追い込まれた警察署長がいるとか、893を二目と見られない顔にしたとか……。
たぶん、前作よりパワーアップしています。
事件の謎は、それほどハードなものではないですが、一ひねり効いていて楽しく読めるものばかりです。
しかも、新太郎が景子のために作る料理がどれも美味しそう!
このシリーズはお薦めです。
また続編を書いて欲しいです。