『フロスト気質(下)』

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

この前、やっと予約していた下巻が借りられました。
司書の人に「下だけ……?」などと怪訝な顔で言われましたが。


上巻が、ちょうどある事件の有力な手がかりが見つかった!という、非常に良いところで終わっていて、かろうじて覚えていたため、意外とスムーズに読み始めることが出来ました。
相変わらず同時多発的に事件の捜査をするフロスト警部のせいで、頭が混乱しつつも、中程でバタバタと事件が解決し、残るは最初に発生した少年誘拐事件だけに。
これがまた、なかなか少年が見つからなくてハラハラドキドキでした。
フロスト警部の手柄は、全てライバルのキャシディ警部代行がかっさらっていくし!
けっこうあっさり手柄を譲るフロスト警部を歯がゆく思い、出世欲丸出しのマレット署長とキャシディにイライラしつつ、最後まで読み終わりました。
いや〜、とっても面白かったけど、今回も長かった……。
このシリーズ、どんどん長くなっていきます。


フロスト警部シリーズの長編は、作者が亡くなってしまったため、あと2冊しかないそうです。
そのうち、邦訳が出るでしょう。
読むのが勿体ないような、早く読みたいような。