『文学少女と神に臨む作家』

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)

ついに、"文学少女”シリーズ最終章前編です。
遠子先輩の、今まで伏せられていた過去が少しずつ明らかになってきます。
モティーフは、ジッドの『狭き門』です。
読んだことない……ていうか、たぶん、この本に出会わなければ一生知らなかったでしょう。

心葉くんが、ひたすらうじうじしています。
ええい、はっきりしやがれ、このやろう！って感じです。
遠子先輩は、心に何かを抱えて苦しんでいる様子。
流人くんは完全に逝っちゃってます。
琴吹さんは、本当に健気な乙女で、気の毒なくらい。

この、少しゆがんだ関係がどうなるのか、少し楽しみです。
それにしても、鬱展開だなぁ。