『君を想いて』

君を想いて (創元推理文庫)

君を想いて (創元推理文庫)

大恐慌後のアメリカを生き抜く兄妹の姿を描いたグレイス・アンド・フェイヴァーシリーズ最新作。

今回は、2人が手伝うことになった養護ホームで、余命数時間の老人が殺害されます。
何故、犯人は放って置いても死ぬような老人を殺したのか?というお話。
その他、本書にはフランクリン・ルーズヴェルトの就任演説を見に行ったロバートの話や、養護ホームにエレベーターを設置する話など、当時の世相を反映したエピソードがさりげなく散りばめられていて、なかなか興味深かったです。