『月の影 影の海(上)(下)』

図書館に本を返しに行ったら、ちょうど十二国記の第1作目があったので、借りてきました。
しかし、3作目・4作目は見あたらず(涙)
犯人は、恐らくこの前第1作を借りていた人物でしょう。
どうやら、私とその人とで十二国記を取り合っているみたいです。

閑話休題
本作の主人公は、陽子という普通の女子高生。
普通に学校に行っていたはずが、謎の男性にさらわれ、十二国がある世界に連れてこられてしまいます。
しかも、移動の途中で騎獣から落ちてしまい、1人知らない世界に放り出されることに。
物語は、そんな彼女が1人、出会った人には裏切られ、それでも諦めずに旅を続け、最後には(これ以上書くとネタバレ。しかし、大体の予想は付くと思われる)という所までのお話です。
最初は本当に情けなくて、読みながら苛々させられる陽子ですが、段々と強くなっていって、最後は「陽子ちゃん、こんなに立派になっちゃって……。おばちゃん嬉しいわ」と、つい思ってしまうほど、成長するんです。
前半は暗い物語だけれど、最後は本当にいいです。


惜しむらくは、もうちょっと最後の部分を書き込んで欲しかったところ。
「最後のシーン」にたどり着くまで、もっと色々とあったでしょう?って感じです。
きっと、陽子の旅に力を入れすぎて、力尽きてしまったんだろうなぁ(笑)