『図南の翼』

図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)

図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)

またしても十二国記です(笑)
これは、第5作目になるのかな?
今度は、珠晶という12歳の女の子が、王が長い間不在ですっかり荒れてしまった恭という国の王になるまでを描いた物語です。


今回の主人公である珠晶は、豪商の娘で、何不自由ない生活を送っていましたが、王不在で荒廃した国の現状を見て、誰も王にならないのならば、私がなる!と決意して、蓬山への登頂を決意します。
そこで、1人旅立つのがただ者じゃないです。
無事、昇山の門がある乾という町までたどり着いた彼女は、蓬山の麓に広がる黄海(海と付くが水はない荒野)に詳しく、たまたまお金に困っていた頑丘という男と、旅の途中で知り合った利広という男と共に、3人で昇山を開始します。
ところが、途中で頑丘と喧嘩してしまい、彼女は妖魔(黄海に沢山いる)の住み着いた危険な道に足を踏み入れてしまいます。
さて、珠晶の運命やいかに?


相変わらず読みやすく、あっという間に読んでしまいました。
けっこう分厚いのですが、だいたい、仕事に行きながらでも1日で読める分量です。他のことは何も出来ないけれど(汗)。
個人的には、珠晶が最後に吐いた「どうして私が生まれた時に迎えにこなかったんだ!(うろ覚えだけどそんな感じ)」という台詞がお気に入りです。