『チーム・バチスタの栄光』

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

つい数ヶ月前、映画化もされた作品です。
ちなみに、私は映画は見に行っていません。
しかし、原作はずっと気になっていて、でも買ってみる勇気がなく、図書館で予約をして2ヶ月くらい待ってました(笑)


結論から言って、非常に面白かったです。
これなら、文庫を買っても全然問題ないレベルでした*1
まず、主人公が非常に飄々としたキャラで、突っ込みが秀逸。
そして、後半から出てくる、厚生労働省の技官・白鳥が最高です。
もう、この2人の絡みだけでご飯3杯はいける!*2
むしろ白鳥を主人公にしても良いのではないか、というくらいキャラが立っています。
事件についても、バチスタ手術とは全く関係のない精神科の医師を視点人物に置くことで、飛び交う専門用語の解説を自然に行っている所なんか、とても上手に設定を利用しているな、と思いました。
これを書いた海堂尊さんは現役の医師らしいですが、言葉選びのセンスもかなりあると思います。
やっぱり、頭のいい人は違うなぁ。

*1:そんなに厚くないのに上下に分かれている点は納得できないが

*2:もちろん、面白いという意味で、腐女子方面の妄想とは全く関係ないことを申し添えておく