『目薬αで殺菌します』

目薬αで殺菌します (講談社ノベルス)

森博嗣さんによるＧシリーズ第７弾です。
相変わらず、シンプルかつシャープな感じ。
彼の書くものは、どんどん無駄なものがそぎ落とされていく感じがします。
世の中の多くの読者が、そういう傾向のものを望んでいる、ということなのでしょうか。

本の内容としては、パッケージに「α」と入っている目薬に劇薬が入っているのが発見され、ついには殺人事件まで起きる、というもの。
今回の特色は、加部谷恵美ちゃんが死体を発見してしまうということと、犀川先生と萌絵ちゃんがほとんど出てこないということと、海月及介くんがついにある決断をすることでしょうか。
やはり、事件の背後には「あの組織」と真賀田四季がいるようですね。
各本に散りばめられている伏線を回収にかかっているような予感を感じさせる（？）１冊でした。