『桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ』

前から気になっていた桜庭一樹さんの読書日記を、ついに読んでみました。
彼女は大変な読書家である、と噂には聞いていましたが、本当に凄い!
この本の中身は、とにかく本、本、本……。
本の洪水です。
私と彼女とでは読書傾向がかなり違うようですが、それでも「あ、これは読んでみたい!」と思う本がけっこうあって、その度に、忘れないようメモを取りながら読みました。
本書で桜庭さんも書いていますが、人間、自分の好きな本ばかり読んでいたら、どうしても読む本のラインナップが決まり切ってしまうので、よろしくないです。
たまには、他人のお薦め本も読んでみないと、世界が広がりません。
手軽な手段として、アンソロジーを読んでみて、気に入った作家さんの他の作品を読んでみる、という手もありますが。


といった訳で、けっこう長い「読んでみたい本リスト」が出来ました。
幸せです。
本の虫に感染している人にとって、読むべき本が沢山あることほど幸せなことはありません。


このエッセィは、だいたい2006年から2007年に書かれたものなのですが、丁度その時桜庭さんは、『赤朽葉家の伝説』や『私の男』を執筆していたみたいです。
特に『私の男』を執筆している時は、ひたすらロックを聴いて、食べず、身を削るようにして書いていたみたいです。
作家さんって、大変だなぁ……。
ていうか、『私の男』は怖くて読めない!と思ってしまった私なのでした。