『小説エマ1,2』

小説 エマ (1) (ファミ通文庫)

小説 エマ (1) (ファミ通文庫)

小説 エマ(2) (ファミ通文庫)

小説 エマ(2) (ファミ通文庫)

桜庭一樹読書日記』にちらりと出てきた*1『エマ』というマンガの小説版を、偶然図書館で見つけたため、運命を感じて借りてきました。
早速、家に帰ってソファに寝っ転がり、読み始めました。


物語の舞台は、ヴィクトリア朝時代のイギリス。
大富豪を父に持ち、上流階級に属する青年ウィリアム・ジョーンズと、彼の元家庭教師に雇われているメイド、エマとの恋愛が、情緒豊かに描かれます。
ヒロインのエマ嬢が、メイドで眼鏡っ娘という、萌えの王道を行くようなキャラですが、性格はいたって真面目。
一方の主人公ウィリアムも、真面目で奥手な性格なので、二人の恋愛はカタツムリの如くゆっくりと進みます。

何ていうか、現代風の恋愛物語*2を読み付けている人間には、

非常にじれったい!!

2巻まで読んだけど、まだキスしかしてないじゃん!みたいな。
うーん。これがヴィクトリア朝時代の恋愛ペースなんですかね?
本作の主題は、階級違いの恋は成立するのか?というところにあるようです。
ロミジュリ然り、障害のある恋ほど燃えるようですから、今後の2人の頑張りに期待したいです。
ていうか、ヴィクトリア朝時代の雰囲気を楽しむためにも、マンガを読んでみたいですね。
ちょうど、シャーロック・ホームズが活躍した時代なんですよね。(溜息)。
やっぱり古き良きイギリスは素敵です。
たとえ、料理がまずくとも。

*1:確か、某出版社の営業さんがエマに似ているとかそういった話

*2:『恋空(笑)』とか?