『クビツリハイスクール』

クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社文庫)

クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 (講談社文庫)

相変わらずの西尾維新ワールド。
けっこう、中毒性があるかも知れないですね。
このシリーズの主人公・戯言使いこといーちゃんのテンションが、途中でかなりおかしなことになっていて、ツボにはまって大爆笑でした。
ついでに、彼の特殊な女性の趣味*1もツボです。


本作では、いーちゃんが女装するのですが、萌えポイント高いです。
人類最強の請負人」こと哀川潤が、かなり活躍していて、カッコイイお姉様萌えも出来ます。
ついでに、ツインテールのロリッ娘も登場します。
萌えの宝庫ですね。


キャラはもの凄く立っているのに、殺人事件は、かなり殺伐としています。
何しろ、密室で12のピースに切り分けられた死体が発見されるのですから。
その謎の解かれ方が、なかなかどうして型破りで、たまにはこういうのもいいかな、と思いました。
探偵が沢山いて、事件は一気に解決されない、というパターンも充分ありです。*2
そして、これだけ血なまぐさい事件を書いておいて、全く血なまぐささを感じさせない西尾維新氏に感心してしまいました。
やっぱり、いーちゃんが常にのらりくらりとしているからでしょうか?

*1:クビキリサイクル』参照

*2:※但し、個人的な好みにより、清涼院流水氏の作品を除く。