『フロスト気質(上)』

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)

図書館で上下巻を予約したのですが、何故か先に上巻だけが来てしまいましたorz
新手の嫌がらせか?
かなり粘って、返却期限ぎりぎりに読んだのですが、下巻が来る気配はありません。
早くしないと、上巻の内容を忘れてしまう!


閑話休題
本作は、仕事中毒にしていい加減で書類仕事が大嫌い、下品な冗談が大好きで、でも憎めないフロスト警部シリーズ第4弾です。
このシリーズ、複数の事件が同時進行で起き、それを並行して解決していくモジュラー小説と呼ばれる形式です。
なので、とにかく一遍に幾つも事件が起きて、頭が混乱します。
本作でも、行方不明の少年を捜していたかと思ったら、別の少年の死体を発見し、夜な夜な幼児連続刺傷事件が起き、15歳の少女が誘拐され、少年の捜索中に身元不明の腐乱死体が発見され……と、重大事件の目白押しです。
なのに、近郊の警察署のお偉方が酔っぱらい運転で多数負傷してしまったため、デントン署では警部が足りません。
そこで、応援として警部代行の部長刑事がやって来るのですが、その男が、数年前にデントン署にいて、娘がひき逃げされて違う署に転勤した、という曰く付き。
彼がやって来たせいで、デントン署の空気が悪くなるわ、相変わらずマレット署長は自分の名前を売って点数を稼ぐことしか考えていなくて、いけ好かないわ……。
といった感じで、脇役も大活躍です。
それにしても、事件が次から次へと起こりすぎて、こちらの時間感覚も狂ってしまいます。
たぶん、上巻の終わりで、作中時間では2,3日目の夕方のはずなのですが、もう1週間くらい経っているような感じです。


ああ、早く下巻が読みたい!