『腕貫探偵、残業中』

腕貫探偵、残業中

腕貫探偵、残業中

西澤保彦さんの作品です。
ちなみに、前作は『腕貫探偵 市民サーヴィス課出張事件簿』という本です。


このシリーズ、題名からも分かるように、腕貫がトレードマークの市役所職員、通称「腕貫さん」が探偵役として登場する短編集です。
前作では、臨時出張相談窓口に持ち込まれた謎を彼が解決する、というものだったと思うのですが、本作では、全て勤務時間外に事件に遭遇したり相談を持ちかけられたりです。
だから、タイトルが「残業中」なんですね。


西澤保彦さんは、人の黒い面というか、悪意というか、読んでいて少しゾッとしてしまうような人間の感情・行動を書くのが、とてもお上手です。
また、コミカルな会話と美人の女性キャラを作るのも得意技なのですが、本作においても、複数の短編にまたがって登場する美人さんが2,3人います。
探偵役が地方公務員、しかも中年風の男性ということで、とにかく地味なのですが、そこに美人の女子大生が華を添えてくれます。
美人が登場するだけで、読み進むのが楽しくなるのは、私だけではないでしょう。
美人(可愛い)は正義!


全然関係ないのですが、神麻嗣子ちゃんの新作、出ないかなぁ。