『もえない』

もえない―Incombustibles

もえない―Incombustibles

もの凄く久しぶりに森博嗣さんの作品を読んだような気がします。
主人公は男子高校生。
クラスメイトの男子生徒が死に、主人公の手元には「友人の姫野に、山岸小夜子と関わらないよう伝えて欲しい」と記された手紙と、主人公の名字が記された謎の金属プレートが残されます。
調べると、どうも山岸という女子高生も死んでいるようで、主人公は友人の姫野と彼らの死について調べるのですが……というお話でした。
最初ははっきりしない感じで、このままローテンションでぼんやりと話が進んでいくのか、と思いきや、最後は急転直下の盛り上がりでした。
森博嗣作品は、意外とクライマックスでの格闘が多い気がします。
何故、『もえない』というタイトルになったのかは、物語の一番最後に明かされるのですが、なかなかスタイリッシュ。
思わずにやついてしまいました。

そうそう。
この作品、装丁がとっても綺麗だな……と思ったら、『スカイ・クロラ』シリーズと同じデザイン事務所の作品だったみたいです。
いい仕事してますね。